「自分は絶対に大丈夫!」と思っていませんか?
日々の消費活動やインターネット・SNSの利用時に、「自分は気をつけているから大丈夫」「トラブルなんて、自分には起こらない」――そう考えてしまうことはありませんか? でも、もし特定の「相手」と「状況」がそろった場合、気づかないうちに判断を誤ってしまうことがあるかもしれません。 この教材は、そうした身近なリスクを「自分ごと」として捉え、自ら考え、気づくきっかけを提供するものです。ぜひ本教材を活用して、個人の資産や情報を守りながら、よりよい消費活動やインターネットの利用につなげていただきたいと考えています。
本教材は、消費活動や情報セキュリティに関するリスクについて学べる、ワークショップ形式を想定した情報リテラシー啓発教材です。
「投資編」「漏えい編」「消費編」の三つのテーマを通じて、
・投資詐欺やロマンス詐欺
・クレジットカード情報や個人情報の漏えい
・商品購入時の思わぬサブスクリプション契約
など、最近、最近増えている実例を取り入れ、自分ごととして考えていきます。
開発には、教育工学や安全人間工学の知見をもとにした「場面強制想像法」を取り入れています。
メッセージ
教材開発:静岡大学教育学部 准教授 塩田真吾
よく「自分は絶対に大丈夫という人ほど危ない」と言われています。これがなぜかと言うと、実は「絶対に大丈夫」と言えてしまうのは、そのトラブルが起きることを具体的に想像できていないからなのです。そこで本教材では、「場面強制想像法」を用いて、「自分がやってしまうかもしれない場面」を想像させることで、トラブルを自分事として捉えてもらいます。ぜひ、「絶対に大丈夫」ではなく、「やってしまうとしたら…」という発想で指導していただければ幸いです。
プロフィール:早稲田大学大学院博士課程修了、博士(学術)。静岡大学助教、講師を経て現職。専門は、教育工学、情報教育、授業デザイン。「社会とつながる授業」をテーマに、さまざまな企業と連携しながら「授業デザイン」について工学的に研究している。主な著書に、『行動改善を目指した情報モラル教育』(2018)などがある。
メッセージ
教材開発:鹿児島大学 大学院教育学研究科 助教 髙瀬和也
「トラブルに直面するとしたら…」という前提に立って、それにつながる条件や環境を想定しておくことは、事故やリスクへの対策を考える上でとても重要です。本教材を通じて、「絶対に大丈夫」と思いがちなことをあえて批判的に見直してみてください。グループワーク等で活用すると,自分ひとりでは「大丈夫」だと思っていたシチュエーションに、思ってもみなかったリスクがあると気づくことができると考えます。ぜひ本教材を、情報教育・消費者教育・社会教育などの場で広くご活用いただけますと幸いです。
プロフィール:早稲田大学大学院博士課程修了、博士(学術)。2021年10月より現職。専門は、教育工学、安全人間工学、ヒューマンエラー。ミスや不祥事をどのように減じられるかについて工学的に研究している。主な論文に、「ヒューマンエラー対策手法を用いた個人情報漏洩を防ぐ教員研修教材の開発と評価」(2018)などがある。
講座の進め方について
受講者がグループに分かれて行うワークショップ形式をお勧めします。
ご利用いただける教材と資料
消費生活センター、社会教育施設などにおける市民向けの講座、成人・シニア向け情報セキュリティ啓発セミナーなど、非営利目的の使用であればどなたでもご利用いただけます。
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